青森病院全景

 公益財団法人 鷹揚郷腎研究所・青森病院・居宅介護支援事業所・

 青森県腎臓バンク

 〒038-0003 青森県青森市大字石江字岡部101の1

 電話 017-781-9331  FAX 017-766-2129

青森鷹揚郷病院アップデート

今月より毎月青森鷹揚郷病院で実施されたことや、実施予定のことを随時報告してまいります。(5月)

  1. 透析室における携帯電話・スマートフォンの使用制限解除(通話は除く)Wi-Fi設置
  2. 半個室透析・個室透析の設置(工事予定)
  3. 外来を改修することとなり、5月より工事開始となります。患者様には色々ご迷惑をおかけすることと思われますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお診療は継続する予定です。
  4. シーツを透析終了時、毎回交換しております。
  5. 閉塞性動脈硬化症の治療としてDFサーモ(加温式再循環法)を導入しました。
  6. 難病指定されている多発性嚢胞腎に対する新規治療薬であるサムスカの投与が当院で可能になり、すでに施行されております。治療内容につきましては外来においでいただければご説明いたします。

 お知らせ

本年5月17(日)第39回青森人工透析研究会が施行されます。(リンクステーションホール青森:青森市堤町1丁目4番1号)その際、「平穏死のすすめ」という著作でご高名な石飛幸三先生をお迎えしご講演いただくことになりました。市民講座として一般市民の皆様にもぜひ講演を聴講していただきたく多数の参加をお待ちしております。(11時20分〜12時20分)

青森鷹揚郷病院アップデート(6月)

  • 5月17日青森人工透析研究会が無事終了しました。
  • 5月27日より全透析室でwi-fiが使用可能となりました。

青森鷹揚郷病院アップデート(7月)

  • 平成27年6月15日より当院第3透析室に半個室透析室,個室透析室が完成し、順調にスタートしました。
青森病院第3透析室 青森病院第3透析室

診療科目

泌尿器科・麻酔科・リハビリテーション科・歯科

診療時間

 一般外来

受付時間 月曜日〜土曜日…8:30〜11:00
診療時間 月曜日〜金曜日…8:30〜17:00
土曜日…10:00〜12:30
日曜日・祝祭日…休診

 透析外来診療時間

  午 前 午 後 夜 間
月・水・金 9:00〜13:00 14:00〜18:00 17:00〜21:00
火・木・土 9:00〜13:00 14:00〜18:00  

担当医師

総医長 鈴木唯司
院   長 齋藤文匡
麻酔疼痛診療部長 土橋伸行
診療医長 島 徹
診療医 岡本哲平
診療医 田中芳美
診療医 細越正吾
歯科診療医長 五十嵐恵一

ベッド数・人工腎臓台数

 入院ベッド数…45床

 人工腎臓台数…91台

青森鷹揚郷病院治療内容

  当院は主に保存的方法(食事、薬剤など)で治療できなくなった腎臓の働きが低下した患者さんの命を血液透析・腹膜透析(透析治療)と言う方法で長期にわたり助けることを目的にしている病院です。また青森市内で唯一腎・尿管結石を手術ではなく治療出来るESWL(体外衝撃波結石破砕装置)と言う装置を設置しており、尿路結石治療の中心的役割を果たしています。さらに前立腺肥大症の内視鏡用いた経尿道的前立腺切除術を10年間で400例以上施行し良好な成績を残していましたが、平成24年にHoLEP(経尿道的前立腺核出術)や平成26年にPVP(前立腺レーザー蒸散術)と言う新らしい前立腺レーザー治療技術を青森市で初めて導入し、今まで手術出来なかった重い合併症を持った患者さんに安全な治療が行うことができ、良好な治療成績を収めています。

 透析治療

  当院では青森市内の透析施設の中核として患者さんの生活スタイルに合わせたオーダーメイドの透析を行っております。入院ベッドは45床で、体調が崩された患者さんも直ぐ入院できる体制にあり、10対1看護体制で熟練した看護師による手厚い看護が行われています。また患者様の生活向上の為のリハビリテーション部門も充実しており、青森県立中央病院、青森市民病院などから地域連携パスにより脳血管障害術後や整形外科手術術後のリハビリテーションも行っております。専門の栄養士による栄養指導が行われており、患者さんの食事内容の向上に努めています。血液透析も患者さんの状態に合わせて長時間透析、頻回透析も実施しており、on-line HDF、夜間透析、腹膜透析も充実しています。またシャント作成困難な症例にも常時対応しており、人工血管造設や、シャント不全に対する治療が常時可能で、近隣の透析病院のシャントの問題にも対応しています。また、災害時停電に備えて当院では自家発電装置や重油備蓄も万全の体制を整えており、地震、津波等の災害時透析困難になった患者さんの受け入れも可能です。東日本大震災時の停電でもほぼ通常通りの透析が行われていました。

 腎尿管結石とは

  腎臓から作られた尿は尿管(直径6〜8mmの管)を通って輸送され膀胱から排尿されます。しかし尿にはさまざまな物質が含まれており、なかには結晶化して腎結石を形成することがあります。この結石が尿管に落ちて詰まると尿の流れが悪くなり水腎症という状態になります。この状態になると激しい腹痛、発熱、血尿など多彩な症状を来たします。自然に排石されることもありますが、全く移動することなく重症化する例も有ります。以前は結石の治療はすべて開腹手術で行っていましたが、最近医療が著しく進化し、患者さんの身体的負担が少ない治療法が出現してきました。

 腎尿管結石治療

  当院は平成元年に青森県で初めて体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)を導入し、患者さんにメスを入れることなく結石の治療ができるようになり、患者さんに高い評価を得るようになりました。内視鏡設備も充実しており、細径尿管鏡や、軟性尿管鏡なども多種類備え、従来であれば治療困難であった結石の治療も成功させています。青森市内で唯一の尿路結石治療センターとして以後年間300例以上の尿路結石患者を治療しています。

 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

  衝撃波とは例えばダイナマイトを爆発させたときに発生する波のことで、衝撃波によって建物や岩が破壊されます。恐ろしく感じられるかもしれませんが、実は衝撃波は石のように硬いものだけ破壊する性質があり人間の体のように軟らかいものにはほとんど影響はありません。治療では装置に横たわっているだけです。装置から発生した衝撃波が体を素通りし結石だけには命中して結石を粉々に破砕します。治療時間は1時間程度で、ほとんど日帰りで行われています。麻酔の必要もなく身体的負担はほとんどありません。粉々になった結石は尿と一緒に排石されます。1週間後に受診していただき、レントゲン写真で残石がなければ治療終了ですが、時に追加治療を行うこともあります。ただし結石が硬く、破砕されにくい場合や結石の大きさが1cm以上の時は内視鏡手術をお勧めします。治療成功率は8割〜9割です。

 内視鏡治療

1.経尿道的尿管結石砕石術(TUL)

  体外衝撃波結石破砕術で治療が困難であると思われた患者さんに勧めています。脊椎麻酔(下半身だけの麻酔です)を行った後、尿道から細い内視鏡(硬性、軟性尿管鏡)を挿入して結石をレーザー(Ho-YAG Laser)で破砕し摘出します。年間150例以上施行しており、ほぼ100%成功しております。合併症もほとんど認めておりません。当院では1泊2日の入院で行っています。

2.経皮的腎砕石術(PNL)

  腎結石は大きくなると治療期間が長くなり合併症の発生率が高くなる傾向があります。侵襲度の少ないESWLや経尿道的治療でも可能ですが、複数回以上の治療が必要で、患者さんへの侵襲が増えてしまいます。そのような例ではPNLという方法を単独又は併用して行います。背部から腎臓に向かい小さい瘻孔(径1cm以下のトンネル)を作成し、そこから腎臓に内視鏡を挿入して結石を破砕した後一気に取り除きます。瘻孔作成時に出血する事も有りましたが、最近軟性尿管鏡を使用し安全に出血なく瘻孔を作成できるようになり、時に経尿道的治療も同時に併用することで結石の除去率が高く、治療成績が格段に向上しております。当院では年間40例程度施行しています。入院期間は1週間から10日間程度です。

 前立腺肥大症の治療

  前立腺は男性にのみ存在し、膀胱の下部にある本来はクルミ程度の大きさの臓器で、その中央部分を尿道が通っています。精液の一部を作り、排尿機能に関係するとされますが、その役割ははっきり分かっていません。加齢とともに前立腺の内部の腺(内腺)が肥大して尿道を圧迫して狭くすることがあります。これを前立腺肥大症と言います。初期のころは頻尿、軽度の残尿感がありますが、薬を飲むことで症状が改善することが多いのです.しかし進行すると排尿時間が長くなり、残尿が発生し、全く尿が出なくなって(尿閉)腎不全になることもあります。以前は開腹手術で前立腺をすべて摘出していました。排尿障害は劇的に改善するのですが、出血等侵襲が大きく、全身麻酔で行うので心臓に病気のある患者さんには不向きでした。そのため最近は侵襲の少ない内視鏡手術が主流になっています。

1.経尿道的前立腺切除術(TUR-P)

  内視鏡下に電気メスで前立腺を少しずつ切除する方法です。腰椎麻酔で行い、前立腺肥大症の治療として長い間中心的存在でした。しかし大きい前立腺では出血の危険、前立腺肥大組織の残存、再発の可能性もあります。入院期間は10日から2週間です。

2.経尿道的前立腺レーザー核出術(HoLEP)

  前立腺の構造は内腺と外腺に分かれており、前立腺肥大症は内腺が肥大することで発生します。これはみかんに例えられており、みかんの皮が外腺で、みかんの実が内腺です。この治療はミカンの皮(外腺)から実(内腺)を剥がすように前立腺を剥離するので肥大した前立腺内腺をすべて摘出することができます。血管はミカンのスジのようによく見えるので出血のリスクも少なく、抗凝固剤を服用している患者さんや、高齢な患者さん、巨大な前立腺肥大症の患者さんでも安全に手術可能です。術後の回復も早く手術終了後膀胱に尿の管を入れますがより早く抜去でき、排尿痛も少なく早期に退院することが可能です。内腺をすべて除去できるという開腹手術の利点が生かされ、術後の創痛など欠点が克服された進化した治療法と言えます。術後の排尿状態はTUR-Pより良好であり、患者さんから高い評価を得ています。また、この治療により男性機能も回復したという報告もあります。一般に腰椎麻酔で行いますが、大きい前立腺では全身麻酔で行うことがあります。入院期間は5日から1週間です。平成24年に当院で導入された低侵襲な内視鏡治療で、青森市内では当院だけがこの治療を行っており患者さんから高い評価を得ています。

3.経尿道的前立腺蒸散術(PVP)

  平成26年東北では初めて当院に導入された前立腺レーザー内視鏡治療法で、現在全国的に広がりつつある治療です。これは、グリーンレーザーという特殊なレーザーで前立腺内腺を蒸散・蒸発させる方法です。出血がほとんどなく、心疾患など重篤な病気を持っている患者さんでもより安心して治療できます。TUR-Pと同等の効果でしかも、安全性が飛躍的に保証されています。入院期間は3〜5日ですが侵襲性が少ないので、日帰り手術も可能な術式です