本文へ移動

経尿道的前立腺レーザー核出術(HoLEP)

前立腺の構造は内腺と外腺に分かれており、前立腺肥大症は内腺が肥大することで発生します。これはみかんに例えられており、みかんの皮が外腺で、みかんの実が内腺です。この治療はみかんの皮(外腺)から実(内腺)を剥がすように前立腺を剥離するので肥大した前立腺内腺をすべて摘出することができます。血管はみかんのスジのようによく見えるので出血のリスクも少なく、抗凝固剤を服用している患者さんや、高齢な患者さん、巨大な前立腺肥大症の患者さんでも安全に手術可能です。術後の回復も早く、手術終了後膀胱に尿の管を入れますが、より早く抜去でき、排尿痛も少なく早期に退院することが可能です。内腺をすべて除去できるという開腹手術の利点が生かされ、術後の創痛など欠点が克服された進化した治療法と言えます。術後の排尿状態はTUR-Pより良好であり、患者さんから高い評価を得ています。また、この治療により男性機能も回復したという報告もあります。一般に腰椎麻酔で行いますが、大きい前立腺では全身麻酔で行うことがあります。入院期間は5日から1週間です。平成24年に当院で導入された低侵襲な内視鏡治療で、青森市内では当院だけがこの治療を行っており、患者さんから高い評価を得ています。
<関連リンク>
4
4
1
3
8
9
TOPへ戻る