本文へ移動

経尿道的水蒸気治療(WAVE治療)

WAVE治療とは?

Rezum(レジューム)システムを使用して、103℃の水蒸気を9秒間噴霧し、前立腺組織を約70℃まで上昇させ組織を壊死する治療を行います。 既存の前立腺肥大症に対する温熱療法とくらべ、水蒸気を利用しているため対流によってムラのない治療効果が実現され、尿道粘膜や性機能温存を可能としています。

治療効果

治療時間は15分程度で、治療効果は、おおよそ2週間程度、長くても3カ月後には排尿状態の改善が期待できます。

このような症状でお困りの方

・薬物療法であまり効果がでない方
・外科的な治療のリスクが危惧されている方
・長期的にカテーテル留置をしている方でトイレに行ける方(自己排尿を目指す方)
・Urolift手術で体内にインプラントを残したくない方(特に尿路結石症になりやすい方)
 
*従来の手術は、WAVEよりも排尿機能が改善されるため、当院では前立腺肥大症の
 手術の第一選択としています。
*前立腺の大きさや、併用薬や、手術に対応できる身体の状況により、従来の手術で
 は困難な場合にWAVEを選択する場合があります。

治療の流れ

<外来診療>
前立腺肥大症の程度を検査し、今後の治療方針を決めていきます。 手術に対応できる身体か、検査を行います。 血液をさらさらにする薬(抗血小板薬)を内服されていても治療は可能です。
 
<入院>
入院翌日が手術になりますので、前日から入院し手術に備えます。
 
<手術>
手術当日、病棟から手術室に徒歩で移動して手術を行います。 手術前に麻酔を行うためあまり痛みはありません。 麻酔の効きを確認してから、尿道に膀胱鏡を挿入し、WAVE手術を行います。 手術は約15分後に終了し、尿道にカテーテルを挿入して尿道の確保を行います。
 
<術後の経過観察>
入院時は、痛みや尿の状況を確認、ばい菌などがないか経過を観察します。 カテーテルが抜去できる状況になったら、排尿ができているか確認し退院します。入院期間はおおよそ1週間です。 その後、退院1カ月後に外来を受診していただき、退院後の状況を確認します。
*元々、尿が出ず、カテーテル留置中の方は、カテーテル留置のまま退院することが
 あります。

<再発時の対応>
数年後に前立腺肥大症となり排尿困難となった場合は、WAVE手術かその他の治療を選択します。
<関連リンク>
4
1
7
5
5
0
TOPへ戻る