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臨床工学部

はじめに

透析室では、医師、臨床工学技士、看護師などが協力し、チームで透析医療に取り組み、患者さんの生命維持をサポートしています。
臨床工学技士とは、1987年5月に制定された『臨床工学技士法』に基づく医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格です。鷹揚郷では1974年から透析を開始し、臨床工学技士がテクニシャンと呼ばれていた時代から40年以上の歴史を持っています。
 
臨床工学技士は、医師の指示の下、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う業とする医療機器のスペシャリストです。
 
私たちは、患者さんが安心して透析治療を受けてもらえる様、徹底した透析液の清浄化に努めております。
透析液をきれいにすることで、栄養状態の改善や貧血・動脈硬化など、さまざまな合併症の予防が可能であるという報告がされております。
そのため、毎月、全台の透析装置のエンドトキシンの測定や生菌検査を行うなど、日々努力しております。
 
透析室では、各ベッドにアーム式のテレビを備え付けております。テレビの視聴は無料ですのでゆっくりお楽しみください。

スタッフ構成

技士長
(医療機器安全管理責任者兼務)
1名
副技士長
(水質管理責任者)
1名
 〃
(災害管理者)
1名
主任
2名
技士
7名

業務

臨床工学技士の主な業務として、当院では、おもに『血液浄化業務』、『ME機器の保守管理』、『透析液の水質管理』を行っています。

血液浄化業務

当院の血液透析室は、第一透析室(76床)、第二透析室(75床)に区分けされ、合計151床で各透析室に臨床工学技士を配置しています。
 
第一透析室のコンソール(透析用監視装置)は、すべて全自動透析装置で、第二透析室は現在17台設置されオンラインHDF治療が可能です。
第二透析室の他のコンソールも随時全自動透析装置に更新する予定です。
 
透析室での日常業務に加え、水処理装置、コンソールの保守管理と水質管理を行い、各患者さんに適した透析治療を行っています。
 
また、重症な患者さんは個室にて血液透析を行い、血液透析療法以外に血漿交換療法(PE、DFPP)やDFサーモ(閉塞性動脈硬化症治療)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)にも対応しております。

第1透析(機械室)

第1透析(透析室)

第2透析(機械室)

第2透析(透析室)

点検前

DFT治療時

水質管理

エンドトキシン測定装置
透析液の清浄化は、患者さんの合併症や生命予後に関与しています。透析液のエンドトキシン、細菌培養検査を行い、水質検査においてはISOまたは日本透析医学会のガイドラインに従い定期的に透析液を採取し、検査を行い厳格に管理を行っています。

オンラインHDF

 オンラインHDFとは、超純粋透析液を置換液として使用した血液透析濾過法であり、従来のHDFより大量の透析液で置換することが可能となっております。
 
これにより、血液透析では除去困難な物質を除去することが可能で、骨、関節痛、掻痒感、レストレスレッグ症候群、不眠、食欲不振、腎性貧血などの透析に伴う不快な症状の改善が期待されております。

透析用監視装置DCS-100NX(第2)

TR-3300(第1)

<関連リンク>
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